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2014年4月10日

肌を美しく見せる

 

ファンデーション

ファンデーションの働きは肌のくすみ、色むら、しみ、そばかすなどの欠点を隠し、小じわや毛穴を目立たなくし、若々しく健康的な肌を演出することです。つまり、ファンデーションは肌色の補正と肌の凹凸の補正を行うものです。

色むらやしみ、そばかす、痣(あざ)などの気になる部分を補正するために、隠蔽力のある酸化チタンや酸化亜鉛などの白色顔料を配合しています。そして赤・黄・黒の酸化鉄などの有色顔料を加えて肌色に調整しています。このままでは、気になる部分を隠して、肌色を補正できるものの、透明感が少なく、やや不自然な仕上がりになってしまいます。

では、透明感のある自然な仕上がりにする肌のメカニズムと粉末の技術についてご説明します。
実は人の肌では光が肌表面で反射されるだけではなく、内部にも浸透しています。レーザーポインターの光を肌に当てて見ると、当ったところの周りも光がぼーっと拡がっているのが分かると思います。これは半透明の肌の中に光が入りこんで拡がったものです。内部に浸透した光の大部分は肌の中で散乱を繰り返しながら伝播し、その一部が外部に出ます。これも反射の一つで肌の見え方に影響を及ぼしています。実際には、肌の内部にある表皮のメラニン(褐色)と血液のヘモグロビン(赤)のふたつの色を反映した色が肌から出ています。

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肌色の見え方

このように肌の中からの光も大切なので、透明な顔料で色の補正をする考え方が生まれました。透明でありながら色が見えるものとしてシャボン玉があります。シャボン玉は液膜で光が干渉し、その厚みによって色が変わります。これを干渉色といいます。粉末で干渉色を出すためには、板状の雲母に酸化チタンを均一に被覆します。これを雲母チタンと呼び酸化チタン層の厚みによって赤、黄、緑、青など様々な色に調整できます。干渉色のある雲母チタンは光沢があり口紅やネイルエナメルなどに適していますが、その表面に球状粒子などの乱反射層を設けると光沢を抑えられ、ファンデーションに配合すると自然な顔色を演出する効果を出せます。これ以外にも、角層の自然さをファンデーションで演出すために、角層をモデルとした光学粉末も色々と開発されています。

次に、肌の毛穴や小じわを補正する技術をご説明します。曇りガラスを通して肌を見ると小さなしわや毛穴は見えません。これはガラス表面に小さな凹凸があるため、そこで乱反射が起こっているからです。同じような考え方で、肌の表面で乱反射する球場粉末を配合すると、小さなしわや毛穴を見えなくすることができます。しかし、球状粉末は転がって肌に付き難いため、板状粉末の上に子持ち昆布のように球状粉末を付けたものも使用されています。

また、目や鼻などを際立たせ、顔を立体的に見せるために大きな板状粉体上にファイバー状や板状の粒子を形成させて、光の方向を制御して陰影をつけるという試みもされています。

このように美しい肌色を演出するために、さまざまな技術が使われています。

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