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2013年6月12日

肌の汚れを落とす

 

洗浄料

「肌は洗わない方が良いのではないか」と思う方がいらっしゃるかも知れません。確かに洗い過ぎや、強くこすり過ぎることは良くありませんが、肌を洗い清潔に保つことは「肌の衛生」上、大切なことのひとつです。肌の上に汚れが残っていると日光や酸素などで汚れの成分が変化して肌を刺激することもあります。

肌の汚れには身体から出る皮脂膜や剥離した角層、汗が乾いて残った塩分や尿素と、外からつく、ちり、ほこり、細菌、あるいは化粧品の残りなどがあります。また汚れには、皮脂やメークアップ化粧品などの油になじむものと、汗の塩分やほこりのような水になじむものが混ざっているため、水だけではうまく落とすことができません。

このため昔から石鹸が使われてきました。石鹸はその構造の中に水になじむ親水基と油になじむ親油基を持っています。このように親水基と親油基を持っているものを界面活性剤といいます。「界面活性剤は体に悪いので石鹸を使いましょう」という話を聞くこともありますが、石鹸も界面活性剤の一種です。

石鹸による洗浄の過程を見てみましょう。汚れがついている肌に洗浄液を接触させると石鹸は油の汚れには親油基を内側に向けて油汚れを取り囲み、親水基を外側に向けて吸着します。次に油汚れの表面は石鹸が取り囲んだまま水の中に小さな粒となって分散し、汚れをきれいに落とすことができます。

石鹸のpH(ピーエッチ)は、中性より若干アルカリ性側の弱アルカリ性です。肌にはアルカリ性の物質を中和する能力があるため、それほど気にしなくても良いのですが、アルキルエーテルカルボン酸塩(AEC)やアシルグルタミン酸塩(AGS)などを使った中性や弱酸性の洗顔料やボディシャンプーなども開発されています。これらの界面活性剤は肌への浸透性が低いため、肌にある天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質を溶出させにくいと言われています。

さて、メークアップ化粧品のように油性成分の多いものを落とすにはクレンジングを使います。クレンジングにはクリ-ムやオイルなど、いろいろな剤型の製品があります。そのはたらきは、基本的に「油性の成分を油に溶かして落とす」もので、クレンジングをなじませてティッシュやコットンなどで拭き取ります。また、ふき取ったままのタイプや、ふき取った後、水で洗い流すタイプもあります。最近では汚れを溶かし出した後、すぐに水で洗い流せるタイプのクレンジングクリームなども発売されています。

このように肌の洗浄料には色々なタイプがありますので使用目的に合わせてお選びください。 肌の洗浄では、①肌に不要な汚れを落とす、②よくすすぎ洗浄料も落とす、③肌のうるおいを維持する天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質は残す、ことが基本です。また、肌を洗うときにゴシゴシ強く洗うと肌を傷めることがありますので注意しましょう。また、洗った後の肌は乾燥しやすくなっているので、保湿などのスキンケアは早目に行いましょう。

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