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2012年10月15日

髪の毛を染めるしくみ

 

ヘアカラーリング剤

日本ヘアカラー工業会から提供いただいた資料を基に、日本化粧品工業連合会が編集しました。

ヘアカラーリング剤には 「医薬品医療機器等法」上医薬部外品に分類されるものや化粧品に分類されるものがありますが、永久染毛剤とくに酸化染毛剤(医薬部外品)をヘアカラー、半永久染毛料とくに酸性染料という色素を用いる染毛料(化粧品)をヘアマニキュアと呼ぶことが多くなっています。ヘアカラーとヘアマニキュアは、使い方や色持ちなどが違っています。また、ヘアカラーは「使用前に毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を実施する必要がある」といった使用上の注意があり、使用方法を誤るとかぶれなどの皮膚トラブルを起こすことがあります。購入時にはパッケージや容器に記載してある医薬部外品の表示の有無を確認し、使用前には必ず使用説明書をよく読んで正しくご使用ください。
また、最近では酸性染料以外の色素を用いる染毛料(化粧品)もさまざまなものが開発されており、カラーリンスやカラートリートメント等の呼称が使われています。

 

ヘアカラーリング剤の種類

「医薬品医療機器等法」区分

カテゴリー
名称

種類

通称

医薬部外品

永久染毛剤 酸化染毛剤 ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染め

非酸化染毛剤 オハグロ式白髪染め  
脱色剤・脱染剤 ヘアブリーチ

化粧品

半永久染毛料 ヘアマニキュア、酸性カラー

B1

カラーリンス、カラートリートメント

B2

一時染毛料・毛髪着色料 ヘアカラースプレー、ヘアマスカラ、カラースティック

注:薬事法上の区分に応じて医薬部外品を「染毛剤」、化粧品を「染毛料」と区別しています。

 

A.ヘアカラー

(他の呼称;ヘアダイ、永久染毛剤、酸化染毛剤) ― 医薬部外品

いったん染まると2〜3ヶ月は色持ちします。染毛力に優れていますが、有効成分の酸化染料が体質や皮膚の状態によってはかぶれの原因になるため、使用前には毎回必ずご使用の48時間前に皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をお願いします。

ヘアカラーの染毛メカニズム
アルカリが髪を膨潤させ、有効成分である酸化染料と過酸化水素が髪の中に浸透します。過酸化水素は、メラニンを脱色するとともに、髪に浸透した染料を酸化します。染料は酸化されると結合して発色します。ヘアカラーには髪の色素であるメラニンを酸化して脱色する働きと髪を染める働きの二つがあり、黒髪にヘアカラー(おしゃれ染め)ができるのもそのためです。

ヘアカラーの使用前・使用後 毛髪断面図

fig1

出典:日本ヘアカラー工業会HP

白髪染め(白髪用ヘアカラー)やおしゃれ染め(黒髪用ヘアカラー)は、髪にしっかりと色を定着させ、色持ちはいいのですが、残念なことに、体質や皮膚状態によってはかぶれを起こしてしまうことがあります。このかぶれは、多くの場合、有効成分である「酸化染料」に対するアレルギー反応によるものです。これまでに何回もヘアカラーを使用してかぶれなかった人でも、ある日突然にアレルギー症状が出ることがあります。そして、一度症状が出た人は、次に使用した場合、さらにひどい症状が出ることがあり、このアレルギーは一生続くともいわれています。
ヘアカラーを使用する前には、これまではかぶれることなく使えていた製品であっても、毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。そして、パッチテストで皮膚に異常を感じた方、過去に酸化染毛剤でかぶれたことのある方は、以後、決してヘアカラーを使用しないでください。

ヘアカラーについてもっと詳しくお知りになりたい方は、ぜひ日本ヘアカラー工業会のホームページあるいは同工業会が編集し頒布している「ヘアカラーリングABC」という冊子をご覧ください。ヘアカラーを中心に、さまざまなヘアカラーリング剤の特徴や使い方、ヘアカラーリングのアドバイスやQ&Aが分かりやすく説明されています。
(「ヘアカラーリングABC」の入手をご希望の方は、日本ヘアカラー工業会に直接お問い合わせください。)


B1.ヘアマニキュア

(他の呼称;セミパーマネントカラー、半永久染毛料、酸性染毛料) ― 化粧品

酸性染料という色素を染毛に利用した製品にはヘアマニキュアと呼ばれているものがあり、色持ちは2~4週間です。


B2.カラーリンス、カラートリートメント

― 化粧品

色素の種類や量がヘアマニキュアとは異なる、カラーリンス、カラートリートメントなどと呼ばれているものがあります。これらは、使い方や染まり方の特徴が製品によって少しずつ異なります。

いずれも黒色の髪を明るくすることはできません。かぶれや髪の傷みはあまりありませんが、シャンプー、汗や雨などで色落ちすることがあります。染毛時に薬液が皮膚についてしまうと、落としにくいことがあります。それぞれの製品に添付されている使用説明書をよく読んで、使い方や染まり方の特徴、使用前の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が要・不要を確認してお使いください。

ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメントの染毛メカニズム
ヘアマニキュアは、一回の使用で色素(酸性染料)が髪の外縁から内部にまで浸透して染毛します。カラーリンス、カラートリートメントの場合は、リンスやトリートメントとして使用していくうちに、色素が髪の表層部に徐々に浸透・蓄積し、髪を染めていきます。

ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメントの
使用前・使用後 毛髪断面図

fig2

出典:日本ヘアカラー工業会HP

なお、ヘアカラー(酸化染毛剤)のうち、弱酸性のものを「酸性酸化染毛剤」と呼ぶ場合があり、これと名称の似ているヘアマニキュアの「酸性染毛料」とを混同し、使用方法を誤る場合があります。ご使用の前には、説明書をよく読んで正しくお使いください。


C.ヘアカラースプレー、ヘアマスカラ、カラースティック

(他の呼称;一時染毛料・テンポラリーカラー、毛髪着色料) ― 化粧品

顔料などの着色剤を髪の表面に付着させて、一時的に着色します。着色は一回~数回のシャンプーで落ちますので、一時的に髪に着色したい場合や部分的に手軽に着色したい場合に使います。かぶれ、髪の傷みはほとんどありませんが、汗や雨などで色落ちし、衣服を汚すことがあります。

ヘアカラースプレー、ヘアマスカラ、カラースティックの染毛メカニズム
着色剤を髪の表面に付着させて、一時的に着色します。

ヘアカラースプレー、ヘアマスカラ、カラースティックの
使用前・使用後 毛髪断面図

fig3

出典:日本ヘアカラー工業会HP


D.ヘアブリーチ

(他の呼称;ヘアライトナー、脱色剤、脱染剤) ― 医薬部外品

髪の色素であるメラニンを分解して脱色するものをいいます。髪をはっきりした明るい色にしたい場合に使用します。また、以前のヘアカラーで染めた色を落とす(脱染)こともでき、脱染剤と呼ぶこともあります。ただし、濃く染めた髪を完全に脱染することは困難です。髪の手入れが十分でない場合、髪を傷めるおそれがありますから、ご使用後は髪の手入れを十分にしてください。
酸化染料が配合されていないため、染料によるかぶれはありません。ただし、過硫酸塩を配合したものは、体質や皮膚状態によってはかぶれを起こしてしまうことがあります。

脱色剤・脱染剤のメカニズム
髪のメラニンおよび染毛によって髪の中に定着した色素を酸化分解して脱色します。

脱色剤の使用前・使用後 毛髪断面図

fig4

脱染色剤の使用前・使用後 毛髪断面図

fig5

出典:日本ヘアカラー工業会HP


○日本ヘアカラー工業会(http://www.jhcia.org/


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